アメリカの大物の投資著名人の仮想通貨コメントが増える

2017年は仮想通貨元年と呼ばれるようになり、仮想通貨市場は一気に数十倍にも拡大。そのトリガーを引いた日本では、仮想通貨どころか投資にすら興味のなかった学生や主婦などもビットコインに興味を持ち始めるという一種の危険な雰囲気が漂ってきています。

そんな中、アメリカの大物の投資著名人が仮想通貨をどう思っているかの発言が多くなってきています。代表的なのはFOMCなどで必ずインタビューを受けるイエレン議長や投資銀行のCEOなどです。そして最近はあの ”投資の神様” ウォーレン・バフェット氏にも仮想通貨をどう思っているかのコメントが出てきました

 

イエレンFRB議長:ビットコインは「極めて投機的な資産」

イエレンFRB議長はビットコインなどの仮想通貨に対しては否定的です。

 

イエレンFRB議長は立場上、ビットコインを認めるわけにはいかない

ビットコインは「極めて投機的な資産」であり、「法定通貨としての性質を持たない」

「ビットコインは現時点で支払いシステムとしての役割は非常に小さい」

「価値保存の手段として安定していない」

このようにボロクソに言っています。会見中にはその発言に苛立った人が「ビットコインを買え」と騒いだらしいですね。ただイエレンは法定通貨の番人でもあるFRB議長の立場上は絶対に仮想通貨を認める訳にはいきませんからこの発言は予想できたものです。

立場上反対せざるを得ない中央銀行関係者の発言は、ハッキリ言って参考にはなりません。

 

JPモルガンCEO、「ビットコインは詐欺」発言を後悔

一方で気になるのがJPモルガンのCEOの発言です。

 

2017年9月にはビットコインに対して超批判だった

彼が注目されたのは2017年9月にビットコインに対して「詐欺だ」「(17世紀の)チューリップバブルよりひどい」とボロクソに批判し、自社の社員に対してもビットコインを利用することを禁止するといった発言までしていました。同時期にインタビューを受けたゴールドマンサックスのCEOがビットコインの投資に前向きな発言をしていたので、よりその対比が浮き上がりました。

その後2018年になってJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は過去に仮想通貨ビットコインを「詐欺だ」などと厳しく批判したことについて「後悔している」と発言しました。自己の主張を180°転換させたのです。

彼が何を考えているかはわかりませんが、投資銀行のCEOという立場を考えると発言を後悔しているのではなく、(投資会社として)2017年の仮想通貨の値上がりを逃したという致命的な機会損失を犯してしまったことへの後悔なのでしょう。

 

バフェット氏:仮想通貨「悪い結末迎えるのは確実」 

一方で投資家の超大物も発言をしています。投資の神様ともいわれているウォーレン・バフェット氏です。

バフェット氏は10日にCNBCとのインタビューで、「仮想通貨は総じて悪い結末に至るだろうと、ほぼ確信を持って言える」と発言。「それがいつ起こるのか、どのように起こるのかなどは分からない。ただし、これだけは分かっている。全ての仮想通貨について5年物のプットを買うことができるなら、私は喜んでそうするだろうが、10セント分すらもショートにすることは決してない」と述べた。

 

バフェットは仮想通貨のプットに興味

プットとは売りのオプションを買う権利のことです。要するに仮想通貨が暴落すると利益になる金融商品のことになります。つまりバフェット氏は仮想通貨が下がると予想し、その際に利益になるオプションがあれば買いたいといっているのです。

 

バフェットは ”自分の理解できないものには投資しない”

バフェット氏の見解というのはポジショントークも多少はあるものの的を得ているものがとても多いためこの発言は見逃せません。彼は仮想通貨に対して先述のJPモルガンCEOと同じような否定的見解をもっているようです。

悪い結末というのがどのようなものを指すかは明確ではありませんが、おそらくは大暴落のことを指しているのでしょう。80年以上も投資をやっていて様々な暴落や○○ショックを体験して、なおかつその全てで生き残ってきたバフェット氏の発言はかなり気になります。

一方でバフェット氏は ”自分の理解できないものには投資しない” という確固たる投資哲学をもっています。少し前のITバブルのときも「自分には(ITが)理解できない」という考えて投資をせずにバブル崩壊に巻き込まれずに済みました。しかし今の社会はIT化が社会の隅々まで行き通っています。

バフェット氏は ”仮想通貨が理解できない” からこそこのような発言をしたとも見ることもできます。

 

 

投資家のトークはポジショントークの意味合いもある

以上のように投資会の大物も仮想通貨に発言するなど、仮想通貨は世界でも相当のインパクトを持っていることがうかがい知れます。一方で投資会の人たちが発言するのはポジショントークかもしれません。

大物が仮想通貨に前向きな発言をし、一方で先日上場したビットコインETFの空売りを仕込んで暴落させるなんてシナリオを考えているのかもしれません。仮想通貨は今まで市場が小さいために投機的な売りは流動性がなくなるというリスクから狙われてきませんでしたが、最近では「市場が大きくなった」「流動性がよくなった」「空売り環境が整った」などの、投機売り相場としての条件が揃いつつあります

Xデーはいつか必ずやってくるのですが、それはバフェット氏でもわかりません。準備だけはしておきましょう。

 

 

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