2015年はウクライナ危機に発するロシアに振り回された前半となりました。ロシアは旧ソ連領域のウクライナへの影響力を強め、クリミア半島が事実上占領されるという有事の事態となり、西欧諸国はロシアへの経済制裁を強めました。これによりロシアの経済は打撃を受け、さらに原油価格の下落が追い打ちをかけロシアの通貨ルーブルは一段と下落を強めました。しかし2015年中旬にも差し掛かると下落も一息つき、ロシアルーブルの下落は落ち着きを取り戻しています。これによりIG証券やXMなどは引き上げていたロシアルーブルRUBの取引証拠金を通常に戻しており、XMではレバレッジ100倍以上でRUBを取引することができます。

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対して下落が止まらないのがトルコリラです。トルコリラにいたっては2015年どころかその数年前からどんどん下がり続けています。ついにはUSDTRYが3.0000を超えてしまうなどのリラ安が続いています。トルコの主要な株式指数であるボルサ・イスタンブール100は、去年の高値から20%下げています。これほど長期に渡り下落が続いたのは1999年以来、16年ぶりのことです。デイリーサバーによりますと、ゴールドマン・サックスはト ルコリラが急落領域に入ったと指摘しました。そして、12ヶ月以内にトルコリラの対ドル相場が現行水準より約20%安い3.6まで下落すると予想しまし た。ただ、2017年には相場が落ち着くとしています。ゴールドマン・サックスはまた、トルコの中央銀行の政策金利が、来年は12%、2017年には14%まで引き上げられるとの見通しを示しました。

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トルコリラの下落が続いている主な理由は2つあります。1つはアメリカFRBの利上げ観測期待に伴う新興国からの資金還流です。ご存知通りFRBは3段階のQEと言われる大規模金融緩和を行い、とてつもない量のドルを市場に供給しました。その金は投資先を求めて新興国に流れ、株や不動産などを買いあさりました。この需要により新興国には資金が供給されていたのですが、FRBはその緩和から引き締めに舵をとりかかっています。この動きを予測して投資された資金が一気にアメリカに還流しており、投資資金が流れでた新興国の投資商品の下落が続いています。これはトルコだけでなく中国やブラジルなど他の新興国でも同様のことです。

もう1つはトルコの政情不安です。トルコは中東で大問題となっているISISが活動しているイラク・シリアと国境を接しており、戦場の最前線国の1つになっています。基本的にISISはトルコに侵入はしていないのですが、トルコが長年問題をかかえているクルド系民族とISISが戦闘を行うことが多く、さらに西欧諸国の空爆も加わるため難民問題や過激な国内のクルド系民族との衝突問題が後を絶ちません。これに対応しなければならないエルドアン大統領は、問題の解決よりも自身の権限強化にばかり精を尽くす独裁者のようなことをしており、自分に都合の良い内閣を作るための解散総選挙を行うなど、国内外に政治的不安を撒き散らしています。ただでさえ経済的に良くないトルコがさらに政治的不安をもたらしている以上、トルコから資本が逃げていくのは必然のことといえます。

トルコリラは高金利通貨として買う人もいますが基本的にはインフレ通貨になるので長期的下落が想定されます。どちらかと言えば下落相場では売ることがよい戦略であり、買うのはレバレッジ2倍程度の低レバでなくなってもよい資金で買うくらいにしておくべきです。おすすめのFX会社XMでは新規口座開設で50%ボーナスキャンペーン実施中。

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