一向に減らない海外FXの利用者

FX会社がたくさん出てきている中で日本の金融庁に登録された日本のFX会社だけでなく、海外に拠点や登録をした海外FX会社がなどもたくさん出てきました。ここ海外の業者にいたってはバイナリーオプション業者が多数出現し、詐欺行為を行っていたという話もあり 「海外=悪」 あるいは怪しいというイメージが根付いています。しかしここ最近にいたっても海外のFX会社が営業を止める感じはありません。営業を止めない理由は1つです。利用する人がいる、ニーズがあるからです。では海外FXを利用する人は、なぜリスクがあるにも関わらず利用を続けるのでしょうか。

 

いつから海外FX会社は日本に来たのか

そもそも海外FX会社が日本市場に積極的に出てきたのは誰の目にも明らかでした。金融庁のレバレッジ規制です。2011年に金融庁は日本のFX会社の最大レバレッジを25倍に制限しました。それまではレバレッジ300倍とか400倍とか、条件付きで700倍とかもできていたので大幅な規制でした。当時のアンケートなどでは8割の投資家が反対を示していましたが、全く影響されずなんのためのアンケートだったのか金の無駄でした。

もともとはFXDDなどほんの一部の業者が来るものは拒まず状態で一部の投資家しか使っていなかった海外FX会社がレバレッジ規制がされたことで一気に脚光を浴びました。かたやレバレッジ25倍、かたやレバレッジ400倍とか800倍。レバレッジの高さ目当てに海外FX会社へ投資家が大量に流れ込みました。当時はXMの前身であるTradingpointや低スプレッドで信頼性の高いオーストラリアFX会社であるPepperstoneなどが急速に利用者を増やしていきました。

 

当時のトレーダーにとってハイレバレッジは必須

当時の投資家がなぜこれほどまでハイレバレッジを求めたのか。それはハイレバレッジはあまり自己資金が用意できない少額トレーダーがFXで大きな利益を得るためには必須のものだったからです。レバレッジ規制がされる前ではFXでは「4億円脱税した主婦」「10億円儲けた80代高齢者」といった人生を変える爆益を叩き出した人たちがいました。いわゆるFXサクセスストーリーです。そういった人たちも高いレバレッジの恩恵を受けていたからこそ利益を拡大できたものです。

特にニコニコ生放送で有名な「GFF」という放送主は、工場の期間工でありながら自己資金10万円をFXのハイレバレッジトレードで増やして、一時は6億円まで増やしました。「ハイレバレッジでいつか俺も・・・」というサクセスドリームを考えた人は多かったはずです。FXで儲けたいという欲望がある以上、利益拡大化に必要なハイレバレッジを求める人がいるのは必然でした。

海外FXの利用する目的、レバレッジの高さ

海外FXには確かにリスクがあります。国内の法律が適用されないため資金などがどのように管理されているかハッキリとわからず、最終的な資金持ち逃げの詐欺にある可能性もあります。実際に詐欺業者もたくさんいました。しかしそのリスクがあっても海外FXを使いたいのは、もちろんハッキリとしたメリットがあるからです。代表的なのは「レバレッジの高さ」です。前述したようにハイレバレッジはハイリスク・ハイリターンの取引であり、負ければ証拠金をすべて失いますが、勝てば自己資金を何倍何十倍、何百倍に増やすことができます。GFFさんの前例がある以上、それは妄想ではなく、れっきとした現実の可能性になっているのです。

 

ストップ狩りvsディーラーを介さないNDD方式

日本のFX会社と海外のFX会社には注文の方式が異なっています。日本のFX会社の取引は相対取引となっています。これはFX会社が仮想の取引所みたいな役目を果たし、インターバンク市場から提供されたレートにコストとなるスプレッドを加算して(レートをいじって)客である投資家に提供し、FX会社内で取引が完結されます。これは日本のFX会社が仲介となっているため投資家はインターバンクのレートにダイレクトにアクセスすることができません。あくまでFX会社と投資家との取引になるため相対取引と言われています。

このため投資家が勝つとFX会社が負け、投資家が負けるとFX会社が勝つ、利益相反関係になります。これはハッキリいえばFX会社にとっては「客には負けてほしい」わけであり、中にはあくどい ”ストップ狩り” というレート操作を行って客の逆指値を巻き込んで利益を上げるようなことがまかり通ってしまいます。外為オンラインなど日本のFX会社の中には名指しでストップ狩りをやりすぎて金融庁から処分を受けて自制を促されたこともありました。しかし結局のところ客に負けてもらわなければFX会社の経営が成り立たないわけであり、目立ったことはやらなくなりましたが以前としてこういったことは行われています。

これに対して海外のFX会社の多くはNDD方式という間にFX会社を挟まない取引方式を採用しています。これはFX会社はレートを提供してくれる銀行などの金融機関と提携し、提携先のレートをダイレクトに顧客に提供します。FX会社はレートを提供するだけですから日本のFX会社のようにレートをいじることはありません。しかしそれではコスト分のスプレッドの上乗せもできないので、利益を得るために手数料を取ることになっています。株式市場の取引形式に近い形ですので、顧客が取引すればするほど、取引量が多くなれば多くなるほど、FX会社の利益も拡大します。win-winの関係になっているのです。これは客に負けてほしい日本のFX会社とは対照的です。

 

追証なしの0カットシステム

FX会社には国内海外を問わずロスカットシステムが備わっています。これは顧客の証拠金が一定の率を下回った場合、それ以上損失が広がらないように自動的にポジションを閉じて損失を確定させる強制損切りシステムです。これがあるため顧客は証拠金以上の損失を出さないので追証が発生しないというメリットが有ります。しかし日本のFX会社のロスカットは脆弱であり、本来損切りできるレートがズレたりして損失を拡大させてしまったりします。これは前述の「顧客の負け=FX会社の利益」につながるわけですが、それだけではありません。2015年のスイスフランショックなどではレートが飛んでしまったため、逆指値を約定させることもできなかったわけですので多数の追証を出した投資家が出てしまったのです。これに対して海外FX会社の多くはマイナス残高になっても残高ゼロで調整する0カットシステムが採用されています。スイスフランショックの場合は破産してしまったFX会社もありましたが、XMなど日本人が多く使っていたFX会社はマイナス残高になっても残高ゼロに調整してくれたため、使っている業者が違うだけで天国と地獄に分かれてしまいました。

 

その他の利点とデメリットについて

他の細々した利点もいくつかあります。日本人を受け入れるということで日本語サポートがしっかりしており、サイト、ツール、サポートにおいて日本語サポートがされるため言葉の障害がほとんどないこと、現地が遠いため書類の郵送などはせず全ての手続きがオンラインで完了する為非常に早いこと、クレジットカード・デビットカードでの入金ができること、カスタマイズ性に優れた大人気ツールMT4を利用して取引ができること、こういった利点もあります。

対してデメリットについては先にあったように信頼性の問題です。今日本で展開している海外FX会社はほとんどオフショアFX会社となるため、大きな国に拠点をもたずオフショアに登録されています。オフショアは情報が秘匿されるため、果たして本当に情報が正しいのか、そもそも会社に登録されている人物たちは実在しているのかといったことが不透明です。オフショアのライセンスもほとんど規制などは定められていないため、あってもなくても大して違いありません。こういった中ではオフショアを利用した詐欺業者も紛れ込むのは簡単であり、果たしてこのオフショアFX会社は信頼できるのかどうか、確認のしようがないのです。

 

結局のところ、リスクよりもメリットが上回ってるから使う

しかしそういったリスクの面が多方面で言われていても海外FX利用者は減りません。むしろ増えているとも言われています。これはなにかと規制が多い金融庁の意向を受けて革新的な事ができない日本のFX会社に閉塞感を感じ、規制がゆるいためいろんなサービスを提供できる海外FX会社に魅力を感じてしまう心理があるのでしょう。規制がゆるいということは確かに安全性に疑問もありますが、サービスの多様化という良い面もあるのです。ハイレバレッジ、追証なしの0カット、証拠金に高い金利がつく、入金するとボーナスが反映される、取引するとポイントがつく、新しいツールをすぐに試せる、どれもこれも日本のFX会社ではできないことばかりです。だから使うのです。むしろ日本のFX会社がこういったサービスを提供してくれれば海外FXを利用する人はいないでしょう。結局のところ、日本のFX会社の閉塞感も有り、リスクをとっても日本のFX会社にはないサービスを利用したいというニーズがあることが海外FX利用者が減らない理由です。

 

 

メリット

  • レバレッジの高さ
  • 追証なしの0カット
  • NDD方式による透明性

デメリット

  • 規制がゆるい
  • 安全性に不安
  • 詐欺業者もある

 

 

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